人間ドックの結果で「視神経乳頭陥凹(ししんけいにゅうとうかんおう)の拡大を認めます」と書かれていたら「いったい何の病気?」と不安になりますよね。
意味するところは「緑内障の疑いがある」ということです。緑内障は進行すると失明する危険がある病気です。
私も人間ドックで視神経乳頭陥凹の拡大と指摘され、すぐに精密検査を受けてきました。
今回は、病気に関する基本情報や私が受けた精密検査の内容について書きました。
- 視神経乳頭陥凹について知りたい
- 緑内障について知りたい
- 精密検査の内容が知りたい
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もくじ
視神経乳頭陥凹(ししんけいにゅうとうかんおう)とは?
視神経乳頭陥凹は眼圧が高くなると起きます。
目の中の水を作る量と出ていく量のバランスが崩れることで眼圧が高くなります。圧迫している状態が視神経乳頭陥凹です。
悪化すると緑内障となり、視神経が圧迫されて傷がつき、最悪の場合、視野の欠損という症状が現れます。
ただ、視神経乳頭陥凹の拡大がみられても、緑内障になる人とならない人の個人差があります。
眼圧の正常値は10mmHg~21mmHgとされています。
私が受けた人間ドックの検査では眼圧の数値結果は記載されていませんでした。精密検査の際にお医者さんに聞いたところ、「22」だったということでギリギリアウトだったようです。
しかし、眼圧が高いからといってすぐに緑内障と決まったわけではないですし、視野が欠損するわけではありません。
視神経には個人差があるので、眼圧が低くても緑内障になるかたもいますし、眼圧が高くても大丈夫なかたもいます。
緑内障とは?
緑内障は、視神経に傷がつくことで視野が欠損する病気です。視野は欠けた部分があったとしても脳が補完してくれたり、もう片方の目の視野と一緒に見るのでよっぽど悪くならないと気が付かない病気です。
一度視野が欠けてしまうと元に戻すことはできません。
私が受けた 精密検査の内容
「精密検査」と聞くと、とても不安になると思うので私が受診した精密検査の内容について説明します。「視野検査」以外は、コンタクトレンズを作るときの検査とほとんど一緒のように感じました。
①眼圧や屈折率を調べる機械
初めに行った検査は、中を覗くと気球の画像が見えるおなじみの機械です。
空気がプシュッと目に当たります。
②視力測定
これはメガネやコンタクトを作るとき同様のものです。
視力検査は次の視野検査に使うものです。
(特にそういう説明はありませんでした)
③視野の検査
薄暗いドームの中を覗く検査です。背景はグレーで、その中に光る白い点が見えたとき、ボタンを押します。
目はずっと正面をみています。
白い点の光が強いときはすぐわかりますが、弱い光だと見えづらいです。半信半疑で押しちゃったりもしました。
片目5分ずつくらいだったかと思います。中腰で受けてたのでちょっと辛かったです。
検査中は部屋を暗くされ、スタッフも離れて1人で受けました。
④写真撮影
目の奥の写真を撮ります。この写真をお医者さんがみて緑内障かどうかを診断するそうです。
フラッシュがとっても眩しかったです。
⑤医師の診察&診断
最後にお医者さんに顕微鏡のようなもので目の中を覗かれたり、涙の動きを見られたりして結果発表でした。
検査自体はこんな感じで、サクサク進み、1時間もかかっていないと思います。
私の診断結果
私の精密検査の診断結果ですが、視野の欠損もなく緑内障ではないとのことでほっとしました。しかし、眼圧は高いので「要観察」とのことでした。
私の父と兄も緑内障だということを伝えると、予防を兼ねて眼圧を下げる目薬を指すことになりました。
チモプトールXEという目薬
眼圧を下げる目薬は基本、一生だそうです…
しかし、副作用としてかゆみや目が荒れたり充血したりもするのでそういうときはお医者さんと相談してお休みすることもあるそうです。
ハードコンタクトをしていても点眼できますが、粘り気のある目薬なので寝る前に点眼してます。
1カ月後の検査結果
目薬を指すようになって1カ月後、眼圧がちゃんと下がっているかどうか見るために検査に行ってきました。
眼圧は22→14に下がっていました!
次は2カ月後ということで、これが今後ず~~~と続きそうです。
ウォーキングは緑内障に効果があるというウワサ
日本眼科学会認定専門医で「回生眼科」院長の山口康三先生は「ウォーキングをすると視神経の血流がよくなり、血液循環がいいと視神経は正常に保たれる」と言っています。
緑内障治療に有効 5秒マッサージとウォーキング│NEWSポストセブン
マッサージは緑内障に効果があるというウワサ
目の周りのマッサージも緑内障に効果があると同先生は書籍も書いておられます。
マッサージを推奨している理由も血行がよくなるからのようですね。
コンタクトレンズの処方では眼圧はスルーされた
人間ドックの結果が出る前に、コンタクトレンズの処方に眼科に言ってきました。
しかし、このときは眼圧に関しては特に何も言われることはありませんでした。
たまたま眼圧が正常値だったのかどうかわかりかねますが、コンタクトレンズの処方のついでに病気を見つけてもらうことは難しいのかもしれませんね。
終わりに
人間ドックや健康診断の結果をみて不安になったことと思います。
まずは早めに精密検査の申し込みをしてくださいね。検査を受けることが1番の安心です。もし、緑内障とわかっても進行を食い止めることができます。
視神経乳頭陥凹は自覚症状がなく、人間ドックや健康診断で発見させることが多いようです。40歳以上の約20人に1人が緑内障と考えられるほど、とても多い病気です。
私は30代ですが、眼圧が高く精密検査になりました。
家族や親戚の方にも眼底検査を勧めましょう!!